憧れの越山〜謙信尾根〜

登山

上杉謙信と言ったら何を思い浮かべるでしょうか。
きっと多くの人は川中島の合戦が頭に浮かぶのではないでしょうか。
ですが、今回は川中島は全く関係ありません。
そしてきっと、今日から謙信公と言ったら皆さんは口を揃えて

「越山だ」

と声高々にくっきりはっきり叫ぶことになるでしょう。
越山は関東への山越えだけを指すものではありませんが、
今回の私の越山は新潟から群馬への縦走です。
選んだ道は清水峠越え
三國峠越えをしたのではないか、と言われていますが
清水峠越えには十五里尾根ーー謙信尾根を歩きます。
上杉謙信のその名を冠した尾根なのですから
ファン心としては、やはり歩きたいコースです。

越山の決行は2022年8月29日。
まだまだ暑く、熱中症には気をつけねばならない季節。
果たして檀は無事越山を成し遂げることができるのかーー

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アクセス

JR上越線 六日町駅から約30分バスに揺られて清水入口へ

時刻表はこちらからご確認ください。
坂戸城ホテルからタクシーで行ったのですが、詳しい値段を覚えていません。
確か5000円〜10000円だったと思います。
バスで行きましょう。

清水街道

バスで来るとここに到着します。
清水街道をまっすぐ歩くと、車両通行禁止の柵があるので
ゴゴゴと開けて侵入します。
こういう道が初めてだったので暫くどうしたものかと懊悩しましたが
工事の方が「登山の人は入って良いんだよぉ」と笑って教えてくれました。
暫くまっすぐ進むのですが、最初の分岐で私は見事にミスを犯しました。

この分岐は右に曲がります。
川に近い方ですね。
この砂利道をずっと歩いていきます。

藪で見逃さないようにお気をつけ下さい。
謙信尾根の入り口が左手に見えてきます。
(右手は川なので当然ですねw)
道行く方に、「わかりにくいから気をつけて!」とアドヴァイス頂きました。
藪を越えると、少し登りにくいところがありますので、トレッキングポールはしまっておく事をお勧めします。
軽くロープ欲しいなと思いました。

謙信尾根

尾根道に入るまでは、踏み跡の少ない道をひたすら歩きます。
少し藪っぽさのある道です。
鉄塔がいくつかあるのですが、
そこではほんの少し見渡せるので休憩するにはとっても良いポイントです。

清水峠白崩避難小屋が見えてくると
テンション爆上げです。
そうなのです、低山しか檀は登った事がないのです。
あともう少し?!と思いきや、
この後、檀は道に迷うことになります。
何故か崖を下っていました……。

街が遠くに見えます。
大源太山があまりにも美しくて、「いつか登るぞ!」と固く決意しました。
景色が美しいと、疲れが吹っ飛ぶんです。
この時、股関節を怪我していたのですが、急に体が軽くなって、サクサク歩けるようになってしまいました。

謙信尾根はあまり皆歩かないのかな……。
清水峠を越えるまでの間、人っ子一人見かけませんでした。

道間違ってないよね?
動物と遭遇したりしないよね?

ドキドキしながら歩いていたのです。
ですが、単細胞な檀は定期的に爆上がりするテンションで不安を払拭していました。

清水峠から蓬ヒュッテへ

実は小屋を近くで見るのは初体験でした。
「ああ、これが遠くから眺めていた小屋なのか」
そう思うと、よく歩いた!と自分を褒めたくなります。
清水峠の小屋で軽く栄養補給と休憩を済ませて
再び山歩き再開です!
小屋の中には入っていないのですが
休憩にはもってこいの場所でした。

またまた美しい景色を眺めながらの
山歩き。
ガスってきているのが少し不安ではありましたが、とっても気持ちのいい道でした。

蓬ヒュッテ手前は、

道はいずこ?!

な笹の道を歩いていきます。
ガスってるのが逆に幻想的で、歩いていて楽しかったです。
不思議な感覚で好きです。

初の山小屋と不穏な天気

二日目は写真をほとんど撮影しておらず、申し訳ありません。
最後に動画を貼っておくので
そちらで見ていただけると嬉しいです♪

檀が越山を予定した日は、下山前後の天気が不安定で
小屋主さんがお留守とのことで、小屋にあるお金入れBOXに料金を入れる形式でした。
因みに、登山決行したのは、天気が奇跡的に回復予定だったからです。
天候不良の中無理やり行ったわけではないんです。(言い訳)

この日の夕食はアルファ米。
それで持ち込んだお水は切れてしまったので、水場へガスガスの道を歩きました。
蓬新道を10分ほど歩いたところにある『最後の水場』岩清水。
水を汲むのも人生で初めて。
濾過器をシュコシュコするの楽しかったです。

小屋に戻って食事を楽しんでいると、天気が不穏に。
明日は大丈夫かなあと思いながら、初めての寝袋睡眠。
蓬ヒュッテは入り口を背に、右側がお座敷になっています。
そこをその日は独占させて頂き、その代わり寝るのは二段ベッドの2階。
この日は他に二組の方がいらっしゃいました。
私以外は山小屋泊に慣れている様子で、「いつもの事です〜」と言わんばかりに生活していました。

その夜、激しい雨の音で何度か目を覚ましました。
翌日は谷川岳を歩く予定。

え?
これ登山初心者が越山していいの?

不安でいっぱいで全然眠れませんでした。
初めての寝袋は寝心地が最高によろしくなかった
これって、慣れるものなのかな……。

翌朝、雨足は弱まっていましたが、不安でいっぱいの檀です。
そりゃそうです、これまで4時間までしか登山した事がなかったのです。
ましてや山小屋泊は初体験なのです。
同じく山小屋泊されていた方に相談して、地図と睨めっこ。
一番短時間で下山できる土樽駅へ至る蓬新道を行くことに決めました。

文字にするとサラッとしていますが、すごく悩んだんです。
谷川岳は実は先月も天候不良の為に断念していたのです。
行ってしまえばなんとかなるんじゃないか。
でももし滑落なんてしたらどうするんだ。
頭の中はいろんな言葉でぱんぱんでした。

蓬新道

結果として、蓬新道を歩けたのはラッキーでした。
雨の日でも美しい道でした。
先月登った坂戸山では雷雨に見舞われてしまったのですが、この日の為だったんじゃないかと都合のいい考えが頭をよぎります。
これまで渡渉の経験が著しく少なかったのですが、ちょっとした沢や川をこの道では何度も渉るので、途中から奇声を上げておどおどすることも無くなりました。
ーー檀ゆまという人間は、あらゆる場面で奇声を上げてしまう変質者なのです。
夏とはいっても、転倒など絶対にしたくない。
気をつけて渉る事は欠かしません。
歩きにくい箇所にはロープも設置されているので、安心して歩けます。
蓬新道は、水場を超えてすぐの渡渉に気づけず暫く立ち往生したものの、道迷いで時間ロスをすることもなく、サクサクと歩いていけました。
土樽の登山口からは4時間ほどで蓬ヒュッテまで行けてしまうので、サクッと小屋まで行きたい方は是非この道を歩いてみて下さい。
雨の日でも風景に飽きない登山道でした。

来年こそは

今年は天候に阻まれて越山を断念する結果となりました。
上杉謙信公は雪の越山も決行されたそうで、尊敬の念が止まりません。
来年もまた謙信尾根からの越山にチャレンジしたいと思います。
できれば、三国峠越えや謙信公ゆかりルート(大源太山周回ルート)にも挑戦したい!!

上杉謙信が大好きになって、まさか登山にハマってしまうなんて
数年前の私は想像もしていませんでした。
歩くのも走るのも嫌いな私が、こんな長時間好き好んで歩くだなんて、誰が想像できたでしょう。
日常ですら「1時間くらいなら歩いちゃうか」なんて思うようになったのです。
数年前まで徒歩15分の駅までの道ですら「Hey,taxi!!!」などと言っていた怠け者。
成長しました。
きっとこれからも謙信公きっかけで人生は豊かになっていくのでしょう。

補足

2023年夏、憧れの越山を果たしました!
そちらの記事は以下ですので是非読んで下さい。

今回の二日間に渡る越山断念登山はyoutubeにて公開しています。

よう頑張った!
と思っていただけましたら、高評価やコメントお願いいたします。

宣伝

宣伝になるのですが、実は2023年は特別ゲスト様をお招きして対談動画を公開します。
撮影も来年なんですけどね。
なんと、上杉謙信公といったらこのお二人!

今福匡先生
乃至政彦先生


お一人ずつとの対談ですので、2回にわたって私が幸せすぎる対談をいたしますよー!!

登山ばっかりのチャンネルですが、大好きな謙信公を布教するチャンネルでもありたいのです。
こんなチャンネルですが、登録して頂けましたら、檀は泣いて喜びます。

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