古志長尾に思いを馳せる蔵王堂城跡

歴史
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7月、新潟旅行を断行。
夜行バスで長岡まで行く筈だったのに、見事に乗り遅れた京都駅。
その日は岩登りをしてから自宅でパッキングを完了させ、すぐにバス停へ行く筈だった。
だのにーー
突如として、古志長尾と栖吉長尾が気になって気になって、
対談でもお世話になりました今福匡先生の本やらレジュメやらをひっくり返してしまったのです。
時間は刻一刻と迫っていたのです。
だけれども、気になる。
実は何度も上田長尾とごっちゃごちゃになっていて、頭の整理ができていなかったのです。
この時はまさか翌日に蔵王堂城へ行くことになるなんて思ってもいませんでした。
運命の悪戯です。
きっと我が家の毘沙門天様がお導きしてくださったに違いありません。

今回お話ししたいこと
  1. なんとなくまとめた古志長尾について
  2. 美しい金峯神社(蔵王堂城跡)散策

檀は専門家でもなんでもなく
ただただ推し活しているヲタクであるということだけお伝えしておきます。
(当たり前すぎるw)

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古志長尾氏

今大人気の『逃げ上手の若君』でも登場する長尾景忠
単行本派の檀は、景忠のかっこよさに夢中です。
彼から越後守護代を継承するのが越後長尾氏の祖とされる長尾景恒なんです。
景忠と景恒の関係性は諸説ありますので、ここでは割愛。
景恒の後を継いで守護代になるのは、皆さん大好き長尾高景
謙信が出奔した時、天室光育へ宛てた書状でも高景は登場していて、
「明国にまで轟く武勇」を誇ったのだとか。
高景から続いていくのが上杉謙信へ繋がる府中長尾氏
府中のお話はまたいずれできればと思いつつ、今回はカットします。
今回のメインは古志長尾氏
ちょっとややこしいのですが、頑張ってついてきてもらえればと思います。
高景の兄、蔵王堂豊前守景春
彼の子には宗景、兵庫助景実、豊前守がいます。
「越後長尾殿之次第」によると景実上田初行事とのこと。
政景や景勝に繋がる上田長尾氏の祖ですね。
古志長尾といえば、豊前守。
名前はわかりませんが、景春の子が古志長尾氏を継承していきます。
問題なのは、上田・古志共に子供がいなかったのか早逝したのか、養子を後継とすることになります。
上田長尾氏には宗景の子の房景が(肥前守)
古志長尾氏には宗景が養子に入ります。
なんとここで豊前守を継承するのではなく、備中守を使うことになります
宗景の後を継承するのは彼の孫。(「越後長尾殿之次第」)
またまた養子の四郎左衛門尉で、備中守。
ここまで全く登場しなかった栖吉ですが、ここで登場です。

wikipediaでは
栖吉長尾氏は古志長尾氏の別称としていて、ここに通説はないと感じています。

四郎左衛門尉の子供世代で、
栖吉城へ移る嫡系の備中守と蔵王殿に分かれます。
この次の世代は栖吉の祖となる備中守の子がそれぞれ
豊前守孝景、備中守四郎左衛門尉となり
栖吉が豊前守、蔵王堂が備中守(蔵王堂殿、蔵王殿と呼ばれたそうです)を継承することになります。
どっちも古志長尾氏なのだと言えばそうだとも言えますが、
今福先生の説で豊前守を栖吉長尾氏、備中守を古志長尾氏とするのであれば
河田長親が継承するのは栖吉長尾氏ということになりますね。
長親はご存知の通り、豊前守ですもの。

金峯神社へのアクセス

信越本線・長岡駅から徒歩30分。
歩いても行けるとのことで、歩いて行きました。
暑かったので汗だくになってしまいました。

風鈴まつり

絶賛夏詣の金峯神社。
風鈴まつりが開催されていて、風鈴の道を通ることができます。
風に揺れるその音は暑さをすっかり忘れてしまうほど涼やか。
気持ちがいいのです。

初めて見かける水みくじ。
水に濡らすと文字が浮き出てくるのです。
嗚呼、なんて風流なのでしょう。
たったそれだけのことが、こんなにも楽しくさせるのです。
小吉だの末吉だのしか引けない私がなんと

大吉を引きました!

もしや、大吉しか入っていないのでは?
なんてことが頭を過ぎりましたが、
いいのです。
大吉は大吉。
ただ、謙虚さもなく気配りもできず、挑む相手を間違いがちな私にとって
これは本当にいいものなのか、僅かばかりの不安が残ります。

お堀と土塁の残る蔵王堂城跡。
上杉家が会津へ移封されたのちに春日山城へ入るのは堀秀治。
林泉寺には秀治の五輪塔がありますね。
彼の弟の親良が蔵王堂藩の初代藩主となります。
色々あって坂戸藩に編入されることになるのですが、
大坂夏の陣の後、堀直寄が入ることで蔵王堂藩は復活。
その後直寄が長岡城を完成させると、蔵王堂城は廃城し長岡藩へ移行。
蔵王堂は天領となるのだそうです。
詳しくは金峯神社の蔵王堂城跡のご案内をご覧ください。

動画でもCHECK

3分ちょっと、涼やかな雰囲気をお届けできればなと思います。

御朱印

夏詣限定の御朱印がとっても美しいんです。
ああ、なんて涼やかなのでしょう。
長岡花火大会は毎年8月2,3日に開催されるのですが、
この御朱印を見ていると、いつかみに行きたいなあなんて思ってしまいます。

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