下諏訪 本陣 岩波家

歴史

甲州街道の終点の下諏訪宿。
本陣にお伺いしてきました。
全く知識のないままお伺いしましたが、大感動。
本陣とは身分の高い方のみが泊まれるところで
パンピーは泊まれないのだそうです。
下諏訪にお越しの際は、是非とも本陣岩波家さんに行ってほしいです。

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主屋

和宮様や明治天皇、大名達が潜ったという立派な門の先には美しく整えられた庭。
玄関を入ってすぐのところに、関札がずらりと並んでいます。
宿泊する際に大名が二つ持参し、本陣の門前と宿場の入り口に掲げるのだそうな。
一泊が主なのだそうですが、稀に連泊する方もいらしたとか。
ついつい米沢藩という文字に興奮してしまう檀でした。
ああ、上杉のお殿様もこちらにお泊まりになられたのね……。
顔がにやついてしまいます。

王座の間と泉水石組

こちらへ行くまでに当主の間や奥方の間などがありました。
奥方の間には和宮様が御使用された器などが展示されています。
別の場所になるのですが、出戻ることがありませんようにということで
本陣を出るときに和宮様が潜ったという門もありました。
どういうお気持ちで和宮様はこちらにお泊まりになられていたのかなーー
なんて考えるのもロマンですよね。

この日は御当主さまがいらしたので、王座の間でお話をお伺いできました。
こちらの王座の間には、明治天皇や大名達が泊まったそうな。
思わず体が震えます。
長い歴史の中、何度も改良されてきたという築庭式石庭園の泉水石組。
天保九年〜文久元年頃に作られたそうです。
流れる滝は戦国時代からあるそうな。
歴史が詰まっている…!
お抹茶を出して頂き、ぼうっと庭を眺める時間は、とても静かにしみじみと流れていく。
ずっとずっと昔、ここに泊まられた方々も、疲れをこうして癒したのでしょうか。
そう、上杉様も!!(興奮気味)

歴史を感じる展示

赤報隊の相良総三は、ここ本陣で捕えられたのだそうです。
丸腰で行くため短刀を預け、翌日斬られたのだそうな。
本陣の方から聞く相良さんのお話は、代々受け継がれてきた彼への想いのようで
この短刀を見ながら思わず泣いてしまいました。
色々言われる赤報隊ではありますが、歴史を繋いできた方の言葉は別格ですね。
時は流れて昭和。
相良総三は正五位を追贈されたそうです。

歴史に思いを馳せる

学生時代は日本史が嫌いだった檀です。
そんな私が、こうして旅をする中で過去の人々に思いを馳せる。
どんな風景を見ていたのかな、どんな思いで生きていたのかな。
正解なんて分かりっこない。
でもそんな想像を働かせるのはとても楽しい。
忘れ去ってしまうことより、ずっといいのだと思います。

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